深川不動堂 東京都東部、江東区に位置する「深川不動堂」。成田山新勝寺の東京別院です。 深川に別院がおかれるようになったのは、歌舞伎俳優の名門一家・市川家と成田山の深い縁からといわれています。江戸時代、子宝にながく恵まれなかったという初代市川團十郎氏が祈祷をおこなったところ、2代目を授かるように。歌舞伎人気も相まって、成田山は庶民からあつい信仰の対象になりました。その後「出開帳」がたびたびおこなわれたのち、1881年に正式に御分霊が深川に遷座されました。 ご本尊は不動明王。本堂内は、祈りの回廊→1階→2階→4階(大日如来)の順に見学できます。毎日おこなわれる護摩行は、護摩壇に煩悩を象徴する護摩木をくべると、煩悩が清らかな願いへと高められて成就されるというもの。護摩を焚く火柱と大太鼓の迫力に圧倒されます。 参道「人情深川ご利益通り」には飲食店やカフェ、雑貨屋などが軒を面ね、毎日多くの人が訪れています。毎月1日・15日・28日の縁日にはさらに多くの人たちで賑わいます。
深川稲荷神社 東京都、江戸川区の清澄に位置する「深川稲荷神社」。深川七福神のうち、布袋尊(ほていそん)を祀る神社として知られています。 深川七福神とは、江東区の南部、深川地域にある7つの神社に祀られている七福神。明治時代にはこれらの神社を巡る「七福神巡り」が始まり、現在も人気を集めています。深川稲荷神社は、下町情緒あふれる住宅街にちょこんとたたずむ小さな神社。町内会が管理・保持する神社で、普段から地域住民がホウキをかける姿などが見られ、地元に大切にされている様子が伝わります。 近隣には「錣山(しころやま)部屋」「北の湖(きたのうみ)部屋」といった有名な相撲部屋が点在し、浴衣姿の力士が悠々と歩いていることも。毎年年明けの1月15日まで御開帳となり、本尊の布袋尊の木像が拝めます。