佐賀バルーンミュージアム アジア最大級の熱気球の大会が行われることで有名な佐賀市。その佐賀市の中心部に「佐賀バルーンミュージアム」は位置しています。 2016年に国内初の熱気球をテーマの常設型博物館としてオープンしました。館内は、熱気球に関する展示や施設が目白押しです。入り口では、高さ約20mの熱気球がお出迎え。一階のシアタールームでは、空に上がる色とりどりの気球の映像を280インチの大迫力で楽しめます。二階では、約50年前に日本初の有人飛行を成し遂げた熱気球「イカロス5号」や、熱気球の歴史と仕組みを学べる資料が展示されています。 また、操縦を体験出来るシュミレーターを設置。子供だけなく、大人も夢中になれます。帰り際、一階の佐賀工房では、気球が描かれた電球やしおりなどのお土産を購入できます。最初から最後まで、気球に満たされるスポットです。
雄淵雌淵公園 佐賀県東部の古湯温泉と熊の川温泉の中間地点に位置する「雄淵雌淵(おぶちめぶち)公園」。佐賀県を流れる嘉瀬川(かせがわ)のほとりに作られた公園で、雄淵・雌淵渓谷が公園の名称の由来となりました。 奇妙な形の岩石が連なるダイナミックな景観が魅力。 未だかつて誰も足を踏み入れたことのないと言われている水面下の洞窟が神秘的な「雄淵」が見どころです。 朱色が鮮やかな鳴瀬橋や遊歩道が整備されており、紅葉をはじめとした四季折々の自然に触れることができます。 また、近くにはこの地をよく訪れた中国出身の文学者・郭沫若(かくまつじゃく)の記念碑が建てられています。日中友好の架け橋となった彼の人生に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
干潟よか公園 「干潟よか公園」は、佐賀県南部に位置する有明海に面しています。2004年7月にできたばかりの新しい公園です。 園内には、4基の滑り台が付いた巨大複合滑り台を始め、佐賀藩が作った蒸気船をモデルとした船型遊具。水遊びができるじゃぶじゃぶ池や草の上を滑れる草スキー場などもあり、多くの子供を連れたファミリーで賑わいます。また、江戸時代後期の民家を再現した「紅楽庵」では、有明海に生きる生物を学べる資料館になっています。 公園周辺には、渡り鳥や干潟に生息するムツゴロウなどの生物を観察できる展望台。11月になると、草丈30cmほどのシチメンソウによって、一面を赤く彩られる東与賀海岸には、多くの人が訪れます。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ 佐賀県佐賀市の嘉瀬川河川敷で開催され、アジア最大の熱気球の大会として知られる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。世界から集まった操縦士たちがその腕を、毎年10月下旬から11月上旬の約1週間をかけて争います。1978年に福岡県甘木市で開催された小さな大会から始まり、2年後佐賀県に会場を移しました。初回の参加は5機だけでしたが、現在は110機以上にのぼります。競技が開始すると、気球が一斉に点火され、空に飛び立ちます。色とりどり気球が空を覆い尽くす様子は、まさに圧巻の光景。 また、夜にはライトアップされた気球が空に浮かびます。同時に花火も打ち上げられ、夜空に浮かぶ気球と美しい花火のコラボレーションはロマンチックです。会場近くには「うまかもん市場」がオープンし、佐賀で採れた新鮮な野菜や海産物が味わえます。ぜひ大会期間中は、空でも地上でもお腹いっぱいになってください。
佐賀城跡 佐賀県の東部、佐賀市に位置する「佐賀城跡」。日本100名城のひとつに数えられる、江戸時代に鍋島一族が居住していた城です。 1611年に築城した佐賀城は、1869年に廃城になるまで、佐賀藩の中心として役割を果たします。「鯱の門(しゃちのもん)」と「続櫓(つづきやぐら)」は、国の重要文化財に指定されています。門などには、1874年に起こった「佐賀の役(佐賀の乱)」で受けたといわれる弾丸の痕が残り、歴史を物語っています。 現在は、お濠を含め周辺一帯が「県立佐賀城公園」として整備。園路は総延長は約4kmで、周囲には桜やクスノキなどの樹木が多く植えられています。敷地内には「県立佐賀城本丸歴史館」を併設。資料の展示だけでなく、3D画面やARなどの機器を使用した分かりやすい解説で、歴史を学べます。
有明海 九州地方北西部に位置する「有明海」。佐賀県・福岡県・長崎県・熊本県の4県に囲まれた面積約1,700km²、平均水深20mの九州最大の海です。干満の大きさや、流入河川の多さ、塩分濃度の変化、濁った海域、日本最大の干潟といったさまざまな特徴を持ち、独自の生物相も見られます。 有明海は、干満差(満潮と干潮の潮位の差)が日本一。有明海湾奥部六角川の河口付近の住之江では、これまでに6.8mの干満差を示したことがあります。また、ムツゴロウやワラスボ、ハゼクチ、デンベエジタビラメなど、特有の生物が生息しています。 この日本一の干満の差を利用したイベントも魅力。4~5月には潮干狩り、6月には「ガタリンピック」という、干潟で楽しむ運動会が開催されます。 潮の干満で変化する有明海の景色をゆったりと眺めるのも、この土地ならではの楽しみ方です。自然の雄大さを身近に感じてみては。
見島のカセドリ 佐賀県の東部、佐賀市蓮池町見島地区の伝統行事「見島のカセドリ」。350年以上続く旧正月の行事で、「カセドリ」に扮する2名の青年が熊野神社や地区内の家々をめぐり、長さ1.8mの竹を打ち鳴らしてその年の無事を祈願します。 国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、2018年には「来訪神 仮面・仮装の神々」の構成遺産の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。 「カセドリ」とは神様の使い。未婚の青年2名が、蓑(みの)・腰蓑(こしみの)や甚八笠(じんぱちがさ)などの装束をまとい、白布で頭と顔を覆ってカセドリに扮します。彼らは先を細かく裂いた青竹を打ち鳴らし、悪霊を追い払います。熊野神社にて竹を拝殿の床に打ち付けるなどの儀式を行った後、各家庭でも竹を打ち鳴らして一年の無事を祈願します。各家庭では酒や茶を1杯振舞い、切り餅を授けます。
道の駅 鹿島 佐賀県南部の鹿島市に位置する「道の駅 鹿島」。直売所や展望台、レストランなどの施設が連なる、人気の道の駅です。 直売所「千菜市」「干潟物産館」では、自然の恵みを受けて丸々育った新鮮な旬の野菜や、有明海の美味しい魚介類など、その土地、その季節ならではのものが購入できます。 隣接する展望台からは、 有明海の泥干潟を一望でき、4月中旬~11月頃、ムツゴロウやヤマトオサガニなどの干潟の生きものを望遠鏡で観察することも。有明海の幸を味わえるレストラン「むつごろう」では、干潟体験も可能です。 毎年初夏には、有明海の干潟を利用した運動会「ガタリンピック」を開催。干潟という非日常のステージで、全身泥だらけになりながら思う存分楽しむことができます。