漱石公園 東京都の東部、新宿区にある「漱石公園」。面積約1,029㎡、1976年に開園した区営の公園です。 漱石公園は、夏目漱石が1907年から1916年まで過ごした「漱石山房」と呼ばれる家を一部整備して作られた公園。この場所で、『三四郎』や『それから』などの名作を執筆したこともあるといわれています。公園内には、夏目漱石の胸像や、自宅で飼っていた犬や猫を供養するために建てた猫塚が。また、道草庵には資料やパネル展示があり、文豪・夏目漱石についてより詳しく知ることができます。 同じ敷地内にある「漱石山房記念館」では漱石山房の一部が再現されており、夏目漱石の当時の暮らしが垣間見えます。ミュージアムショップでは、書籍の他にオリジナルグッズも販売されており、お土産にもぴったりです。
旧洋館御休所(一般公開休止中) 新宿御苑にある、かつて天皇陛下や皇族が利用した洋館。戦後の一時期は新宿御苑の管理事務所とされていましたが、のちの保存修理工事を経て、2001年には国の重要文化財に指定されました。 木造平屋の旧洋館御休所は、19世紀後半にアメリカで流行した「スティックスタイル」という建築様式を基調につくられています。外壁にはスティックスタイルの特徴である「構造物が構造体の表面に現れた」ようなデザインが見て取れますが、西洋の建築様式や日本の美的感覚を思い起こさせる要素も随所に散りばめられています。 1896年に建設されて以降は少なくとも4回増築を繰り返し、1924年にほぼ現在の姿となった旧洋館御休所。もともと温室付属の休憩所として建てられたこの場所は、増築後は主にクラブハウスや来客をもてなす場所として利用されていたようです。 保存修理工事では、史料に基づき外観・内装・意匠を可能な限り復元。復元された一部の壁紙・カーテン・敷物・家具調度品には、1924年当時の姿を見ることができます。建物内の見学は無料ですが、新宿御苑への入場は有料のためご注意を。 2023年8月1日より、改修工事のため一般公開を休止しています。2024年7月末時点で、一般公開の再開予定は発表されていません。 (公開日:2024/7/31 最終更新日:2024/7/31)