茨城県牛久市にある全長120mの牛久大仏。青銅製仏像として世界一の高さを誇り、1995年にはギネス世界記録にも登録されました。周りに高い建物がないこともあり、大きな牛久大仏はひときわ目立つ存在です。牛久大仏の胎内に入ることができたり、地上85mに設けられた展望台からの景色を望んだりと、様々な体験ができます。
また牛久大仏の周辺には、美しい浄土庭園やかわいい動物への餌やり体験ができるふれあい動物園があり、子供も楽しめる場所です。
今回は、そんな牛久大仏とその周辺の楽しみ方を紹介します。
牛久大仏の高さは何m?ー全長120mで世界最大
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満開の桜と牛久大仏
牛久大仏の高さは120m(台座:20m・像高:100m)もの高さを誇り、1995年に世界一高い「青銅仏像」としてギネス世界記録に登録されました。全長120mと言われてもなかなか想像できませんよね。他の建造物と比較すると、大阪の通天閣・アメリカの自由の女神像より大きな高さです。
立像としては日本国内で1番の大きさ(2番目は仙台大観音)。世界では5番目〜6番目に位置しています。この牛久大仏の120mという高さ、実はこれも浄土真宗に関係した数字なのです。像は浄土真宗の本尊とされている「阿弥陀如来」を描いており、阿弥陀如来はあらゆるものを照らすために12の光を放つといいます。その12という数字に由来して、120mの大仏となったと言われているんだとか。
なぜ牛久に大仏があるのか
牛久大仏は茨城県南部の牛久市にあります。正式には「牛久阿弥陀大仏」といい、浄土真宗に属する大仏です。浄土真宗の開祖、親鸞聖人(しんらんしょうにん)が茨城の地にゆかりがあったため、1986年に着工し1992年に牛久大仏が建立されたと言われています。造ったのは浄土真宗東本願寺派本山東本願寺。
牛久大仏の胎内
拝観料は大仏胎内に入るか、入らないかで変わり、大人800円で牛久大仏の胎内に入ることができます。牛久大仏胎内は5層に分かれており、写経体験ができる部屋や展望台もあります。
1階 光の世界
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神秘的な雰囲気に包まれる1階 光の世界
牛久大仏に入ると、まず見えてくるのが「光の世界」と呼ばれる空間。煩悩を表す暗闇の世界が広がり、その中心に一筋の光が照らされています。この空間は阿弥陀如来が放つ12の光を象徴したものです。
2階 念仏の間・知恩報徳の世界
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知恩報徳の世界 写経空間
牛久大仏の2階には「念仏の間」と「知恩報徳の世界」があります。念仏の間は牛久大仏完成までのパネル展示や大仏の親指の模型などがあり、牛久大仏に関することを学べる空間です。
その先にある知恩報徳の世界にはこころ落ち着く写経空間があり、誰でも写経を体験できます。半紙にお経が薄く書いてあり、それをなぞるだけなので簡単に写経が楽しめると人気の体験です。
【写経体験】
料金:200円〜
3階 蓮華蔵世界
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約3,400体の胎内仏がご安置されている荘厳な景色
牛久大仏「蓮華蔵世界」には、約3,400体の胎内仏がご安置されています。極楽浄土を意味する蓮華蔵世界。安置された胎内仏が光輝き、金色の世界を作り出します。毎日朝と夕方の時間には、僧侶による読経が響き渡る厳粛な空間です。
4・5階 霊鷲山の間・展望台
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地上85m、仏像の中から眺める景色は印象的
「霊鷲山の間」には釈尊のご遺骨の仏舎利が安置されており、釈尊の生誕や入滅を説明するパネルの展示があります。インドの地名で、釈尊が法華経を説いた山としても知られる霊鷲山。
また、牛久大仏の胸部の位置にあたる地上85mの展望台からは霞ヶ浦や、晴れた日には東京スカイツリー、富士山までも見渡せます。
【牛久大仏の基本情報】
住所:茨城県牛久市久野町2083
開園時間:
【3月〜9月】9時半〜17時(平日)、9時半〜17時半(土日祝)
【10月〜2月】9時半〜16時半(平日)、9時半〜16時半(土日祝)
※受付は30分前となります。
拝観料金:800円(大人)、400円(子ども)
※庭園のみ:500円(大人)、300円(子ども)
駐車場:あり(820台、料金無料)
公式サイト:牛久大仏
牛久大仏周辺の見どころ
ふれあい動物園
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ふれあい動物園の無料休憩所(写真提供:牛久大仏管理事務所)
日曜・祝日のみですが、牛久大仏の園内にあるふれあい動物園には可愛らしい小動物に餌やり体験ができます。金曜を除く平日に行われる人気の高いサルの曲芸ショーは、サルの見事なパフォーマンスと愛くるしい姿に大盛り上がりです。園内にはカフェもあり、ちょっとした休憩や軽食を取ることもできます。
牛久大仏の足元に広がる美しい浄土庭園
牛久大仏の周りに広がっているのは浄土庭園。極楽浄土を表しているとされる庭園で、四季折々に咲く花を牛久大仏を背景に楽しむことができます。
定聚苑
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定聚苑のコスモスと牛久大仏
約10,000㎡の面積を持つ「定聚苑」は、四季折々に花が咲くお花畑です。春にはポピーなどの約12種類の花々、5月〜7月にかけては牡丹や紫陽花、秋にはコスモスがお花畑を彩ります。お花摘みもできるため、みなさん思い思いのブーケを作って持ち帰ることができます。
發遣門(はっけんもん)
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牛久大仏の正面に建つ發遣門
牛久大仏を訪れた際に必ず通る「發遣門(はっけんもん)」。ここには浄土真宗の開祖・親鸞上人の像があります。お釈迦様と大仏様が向かい合い、私たちを導く門です。
本願荘厳の庭
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本願荘厳の庭
日本の伝統的な庭園の「本願荘厳の庭」は、東本願寺に古くから伝わる鎌倉時代の「浄土式庭園」作庭文献に基づいて作られまあした。煩悩や苦しみのない、清涼な世界を意味するとされています。本願荘厳の庭の池では、鯉の餌やりも楽しめます。
大香炉
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日本一大きな大香炉
牛久大仏の右前にある大香炉は日本で一番大きな香炉で、胴回りが2.5mもあります。香炉で焚かれた香りで、心身を浄化しましょう。
仲見世
「仲見世」はお土産や食事にピッタリな通りです。和菓子や佃煮など、食べ歩きを楽しみながら買い物もできます。牛久大仏のお土産など、ここでしか手に入らないものもあるので、ぜひとも立ち寄りたいスポットです。
牛久大仏のイベント
1月『修正会』
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修正会でライトアップされた牛久大仏
その年の終わりと新年の始まりを祝う修正会は、12月31日の夜から4日間開催されます。期間中には牛久大仏のライトアップや花火が行われ、三が日は牛久大仏の胎内は3階までが無料開放されます。(4・5階には上がれません)
8月『万燈会』
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万燈会の花火と牛久大仏
真夏の時期に開催される「万燈会」は、お盆の追悼を目的とした宗教行事です。お花畑には無数の灯籠が吊るされ、ロウソクが灯されるほか、牛久大仏のライトアップや太鼓の催しなど、見どころ満載のお祭りです。
牛久大仏へのアクセス
最寄り駅:牛久駅(JR常磐線)・ 牛久大仏バス停
東京駅からのアクセス
【東京駅】- JR上野東京ライン/土浦行き乗車
→【牛久駅】- バス/牛久大仏 or 牛久浄苑 or あみプレミアムアウトレット行きに乗り換え
→【牛久大仏】バス停
水戸駅からのアクセス
【水戸駅】- JR上野東京ライン/上野行きに乗車
→【牛久駅】- バス/牛久大仏 or 牛久浄苑 or あみプレミアムアウトレット行きに乗り換え
→【牛久大仏】バス停
茨城空港からのアクセス
【茨城空港】- 茨城空港線(バス)/石岡行きに乗車
→【石岡駅】- JR常磐線 / for 上野行きに乗り換え
→【牛久駅】- バス/牛久大仏 or 牛久浄苑 or あみプレミアムアウトレット行きに乗り換え
→【牛久大仏】バス停
Edit:Kaoru Maki
参考:牛久観光協会/牛久市公式ホームページ/天国への階段/その他