河津桜はどんな桜?
「河津桜まつり」について
第35回(2025)河津桜まつりの基本情報
河津桜まつりへのアクセス
河津桜まつりのおすすめスポット5選
河津桜まつりのイベント
河津桜まつりの周辺スポット
おわりに

日本でもっともポピュラーな桜といえば「ソメイヨシノ」という品種です。これは3〜4月かけて薄いピンク色の花をつける品種ですが、それよりももっと早く、もっと濃いピンクの花をつける桜があります。それが、静岡県の伊豆などで見ることができる「河津桜(カワヅザクラ)」。

この記事では、例年2月に開催される「河津桜まつり」の概要と、河津桜を見るのにおすすめのスポットをご紹介します。

※この記事は2018年7月時点の情報を元に作成させれています。諸事情により最新の状況と異なる場合があります
※2025年1月、一部情報を更新しました
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河津桜はどんな桜?

近くで見る河津桜

濃いピンク色が特徴

河津桜は日本にある桜の一種で、濃いピンク色をしています。一般的な桜は3月下旬ごろに見頃を迎えますが、この河津桜は2月中旬から3月ごろに見頃を迎える早咲きの桜。また、開花してから1カ月間もの長い間、花を楽しめるのも特徴で、一足早く春の訪れを告げる風物詩として親しまれています。

河津桜の名前の由来

1955年、河津町で暮らしていた住人が偶然苗を発見。その苗を植えると1966年に初めて開花が見られ、1月下旬ごろから約1カ月に渡って咲き続けました。その後、早咲き桜の調査が行われ、その桜の原木が河津町にあることから1974年に「カワヅザクラ」と命名されたのです。

「河津桜まつり」について

伊豆の河津桜まつり

伊豆の河津桜まつりの桜並木

河津桜の発祥の地、静岡県河津町で開催される「河津桜まつり」。毎年2月上旬から1カ月間開催される祭りです。期間中には静岡各地のB級グルメの出店や夜桜のライトアップなど、子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさんです。

第35回(2025)河津桜まつりの基本情報

●開催期間:2025年2月1日(土)~2月28日(金)
●ライトアップ時間:18:00〜21:00
●場所:河津町内各所
●駐車場営業時間:8:30~21:00
●公式サイト:河津桜まつり公式サイト

河津桜まつりへのアクセス

最寄駅:伊豆急行線河津駅

①伊豆急行[河津]駅から徒歩約3分(河津川の桜並木まで)

②東名道[沼津]ICから伊豆中央道、修善寺道路、国道414号経由で約1時間20分

③東名道[厚木]ICから真鶴道路、熱海ビーチライン、国道135号経由で約2時間30分

河津桜まつりのおすすめスポット5選

河津町には約8,000本もの河津桜が植えられており、町を流れる河津川沿い約4kmには800本が立ち並びます。町の至るところで咲いている河津桜ですが、特に綺麗に見える名所5箇所を紹介します。

河津桜の原木

飯田家にある河津桜の原木

河津桜の原木

町道沿いにある飯田家は、河津桜を最初に見つけた飯田勝美氏が住んでいた家です。その敷地内には、1955年に飯田氏が植えた河津桜の原木が今も大切に残されています。樹齢は約60年。河津桜の歴史の始まりを感じることができます。少し道幅が狭いので注意しましょう。

かじやの桜

一本桜のかじやの桜

かじやの桜

河津町にある一本桜の中でも、最も迫力があるのが「かじやの桜」です。河津町では有名な一本桜を名木と呼びます。河津桜の原木も名木の一つですが、その原木よりも盛大に咲いているサクラが、かじやの桜です。

外から見たかじやの桜

外から見たかじやの桜

観光交流館の目の前にあるかじやの桜は、あまりの大きさに道路にはみ出してしまうほど。高さはそれほどありませんが、花の密集度が非常に高く、濃密なピンク色をした河津桜です。

菜の花ロード

河川敷から見る満開の河津桜

河川敷の景色

河津川にかかる来宮橋と荒倉橋間の川の東側にある「菜の花ロード」では、河津桜と菜の花を同時に見ることができます。一面黄色く染まった菜の花と、その背後に咲く河津桜。まさに春を代表する花を一度に見られるなんて、贅沢なスポットです。

ローアングルで菜の花に近づいて撮影すると、菜の花も河津桜もうまく一緒に撮影できるのでおすすめですよ。

河津桜トンネル

川沿いに並ぶ「河津桜トンネル」

川沿いに並ぶ「河津桜トンネル」

「河津桜トンネル」は、かわづいでゆ橋と踊り子温泉会館の付近にあります。川沿いに設けられた遊歩道の両サイドに河津桜が立ち並び、その光景はまさに桜のトンネル。ピンク色に囲まれたトンネルをくぐると、あたたかく幸せな気分になります。

河津七滝ループ橋

下から眺めた「河津七滝ループ橋」

下から眺めた「河津七滝ループ橋」

河津町の少し離れたところにある「河津七滝ループ橋」は、二重になった珍しいループ橋です。その橋の下に河津桜が植えられており、美しい円を描いたループ橋と一緒に眺められます。

河津桜まつりのイベント

夜桜のライトアップ

河津桜まつりの期間中開催されるライトアッ

河津桜まつりの期間中開催されるライトアップ

河津桜まつりの期間中は、毎日ライトアップが行われます。桜並木のライトアップ場所は館橋下流付近と踊り子温泉会館裏。名木のライトアップは、今井浜、豊泉、役場、音蔵、上河原、涅槃(ねはん)にて実施されます。

踊り子温泉会館付近で開催される河津桜のライトアップは、河津桜トンネルが昼間とは違う幻想的なピンク色に包まれるほか、対岸からは華やかに照らされた桜並木とその光が水面に映る様子も楽しめます。

●開催期間:2025年2月1日(土)〜2月28日(金)
●時間:18:00〜21:00
●場所:
 ①河津川の館橋〜浜橋間
 ②河津桜トンネル
●駐車場料金:普通車200円

オープニングセレモニー

オープニングセレモニーで餅の振る舞いが行われる

オープニングセレモニーで餅の振る舞いが行われる

「河津桜まつり」の会期初日に行われるオープニングセレモニーでは、限定200食で来場者にお餅が振る舞まわれるほか、ダンスパフォーマンスが行われます。ちなみに、餅の振る舞いは2025年2月22日(土)にも開催。笹原公園観光協会臨時売店付近で限定500食が振る舞われます。

●日程:2025年2月1日(土)
●時間:10:00〜
●場所:河津桜観光交流館前(静岡県河津町笹原72-12)

涅槃堂祭り

甘酒や涅槃の甘茶、豚汁などの振る舞いが行われる「涅槃堂祭り」。半日のイベントの中で百万遍念仏やオカリナ演奏、落語などのイベントもあり、充実した内容となっています。また河津桜まつりの期間だけ特別に涅槃堂が一般公開され、横たわる釈迦像を拝観することも可能。入場料は1人200円です。

●開催期間:2025年2月15日(土)
●時間:10:00〜15:00
●場所:沢田 涅槃堂(静岡県河津町沢田)

SAKURA TERRACE

地元の食材をふんだんに使ったお弁当をいただきながらお花見ができる「SAKURA TERRACE」。踊り子温泉会館に設置された特設テラスからは、河津桜の並木が一望できますよ。料金は一人2万5000円。テラス席利用料、河津桜会席膳(弁当)、1ドリンク、踊り子温泉会館入浴、フェイスタオル(お持ち帰り可)が料金に含まれます。

●開催期間:2025年2月1日(土)〜2月28日(金)
●時間:11:00〜14:00
●場所:踊り子温泉会館隣接(静岡県賀茂郡河津町峰457-1)
●料金:1名2万5000円
●予約:~桜テラス「花絨毯」~より
●詳細:桜テラス~花絨毯~|河津町観光協会

河津桜まつりの周辺スポット

3つの有名な「足湯処」

さくらの足湯処

さくらの足湯処

温泉街としても有名な河津町。河津桜まつりのエリア内にも多くの温泉施設があります。また、桜並木沿いには「豊泉の足湯処」「さくらの足湯処」「河津三郎の足湯処」の3つの足湯処があり、足湯に浸りながらお花見が楽しめるということで人気のスポットです。

その3つの足湯処の中で、特に人気なのが「河津三郎の足湯処」です。本来は、河津町谷津温泉の地元組合員専用の共同浴場。河津まつりの期間のみ一般客も入浴ができる、レアなスポットです。谷津区共同湯の2階に設けられた足湯処からは、美しい桜並木の景色が見渡せます。お花見で歩き疲れた足を癒すにはぴったりの場所です。

【河津三郎の足湯処】
●住所:静岡県河津町谷津417-3
●足湯利用可能時間:9:00〜16:00
●料金:無料
●関連サイト:河津三郎の足湯処|河津町観光協会

【豊泉(ほうせん)の足湯処】
●住所:静岡県河津町峰517-1
●足湯利用可能時間:9:00〜16:00
●料金:無料
●関連サイト:豊泉の足湯処|河津町観光協会

【さくらの足湯処】
●住所:静岡県河津町笹原111-3 笹原公園内
●足湯利用可能時間:9:00〜16:00
●料金:無料
●公式サイト:さくらの足湯処|河津町観光協会

おわりに:開花の予想を立てるのが難しい河津桜

河津桜は、開花の予想が立てにくい桜でもあります。お正月の時期に開花することもあれば、2月中旬になっても開花していないなんてことも。訪れるからには、ぜひ見頃の時期に見たいですよね。

そこで確認しておきたいのが、河津桜まつり情報局です。リアルタイムな河津桜の開花状況が更新されているため、旅行の計画を立てる際にはぜひチェックしてみてください。