沖縄の玄関口である那覇市は、毎年多くの人が訪れる県内で最も活気のある場所です。
沖縄ならではのグルメ、琉球王朝時代から受け継がれる歴史的建造物、青い海と見どころがたくさんあります。
モノレールやタクシーなどの公共交通機関が利用しやすいので、レンタカーなしでも充分にその魅力を楽しむことができますよ。
今回は車なしで巡る那覇市観光のモデルコースをまるっとご紹介します!
※本記事に掲載の情報は2024年3月時点のものです。諸事情により変更となる場合がありますので、お出かけの際は各公式サイト等で最新情報をご確認ください
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コース概要
今回のコースは那覇を車なしで巡る、1日(日帰り)のコース。午前中に那覇空港に到着し、夕方まで那覇で満喫するコースです。
《AM》
那覇空港に到着したら、沖縄都市モノレール「ゆいレール」に乗車。国際通りに向かいます。県庁前駅または牧志駅が最寄り駅ですが、今回のモデルコースでは牧志駅で下車するのが便利です。
《ランチ》
国際通りを散策したら、那覇の台所・牧志市場でランチタイム。
《PM 》
ランチ後は「壺屋やちむん通り」で散策&やちむん作り体験を。体験後は近くのかき氷専門店でひと休み。夕方まで時間があれば、タクシーor徒歩で少し足を伸ばして沖縄県立博物館・美術館へ。
このほかにも、那覇を満喫できるスポットはもりだくさん。記事後半でポーたま専門店や海の上の神社などを紹介しているので、モデルコースを自分好みにカスタマイズしてみてくださいね。
本記事での紹介スポット一覧
①国際通り散策
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国際通り
那覇空港からモノレールに乗り向かう先は、那覇市のメインストリート・国際通り。 かつてから沖縄観光の定番のスポットではありますが、グルメ、お土産を楽しむ場所として年々進化を遂げているため、訪れる度に何かしら新しい発見があります。
牧志駅近くのFontana Gelato(フォンタナジェラート)は手作りにこだわった絶品ジェラートが人気です。南国らしい鮮やかなジェラートを片手に、国際通りを散策するのはいかがでしょうか。
那覇国際通り商店街
●住所:沖縄県那覇市松尾・牧志周辺
●時間:店舗により異なる
*毎週日曜12:00~18:00は歩行者天国(雨天中止)
●定休:店舗により異なる
●公式サイト:那覇市国際通り商店街
※編集部しらべ
②第一牧志公設市場でランチ
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第一牧志公設市場で購入できる色鮮やかな沖縄の海の幸。購入した食材は2階で調理してもらえます(持ち上げシステム)。持ち上げできる食材は、お店の人に聞いてみましょう
那覇国際通りを歩いてお腹が空いたら、お昼ご飯はぜひここで。
市場に並ぶ近海の魚を市場内で調理してくれるので、新鮮な海の味覚を楽しむことができます。海鮮だけではありません。沖縄そばやゴーヤーチャンプルー、ラフテーなど地元のグルメが満載。
吹き抜け構造のため、1階の市場の活気を感じながら食べるランチタイムは、ここでしか味わえない雰囲気があります。
2023年3月の再開発により、明るく清潔感のある市場へと変貌を遂げ、沖縄県民からも人気のスポットです。
第一牧志公設市場
●住所:沖縄県那覇市松尾2-10-1
●時間:8:00〜22:00
*店舗により異なる
●定休:第4日曜(12月除く)、正月、旧正月、旧盆
*店舗による異なる
●公式サイト:那覇市第一牧志公設市場
※編集部しらべ
③壺屋やちむん通り散策
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赤瓦の屋根の建物が続く壺屋やちむん通り
公設市場でお腹いっぱいになったら、平和通りで軽くお散歩を。5分程歩くと着く先は壺屋やちむん通りです。
琉球王国時代からの歴史的な建造物や、やちむん工房が立ち並ぶ場所で、ショップもあり多彩なやちむんを購入することもできます。
やちむんは沖縄の方言で「焼き物」の意味で、厚みがあり、自然の色味が生かされた温かみがあることが特徴。日常使いするお茶碗や箸置きなどは、お土産や贈り物にとても人気です。

壺屋やちむん通りのシーサー(写真:©沖縄観光コンベンションビューロー)
壺屋やちむん通り
●住所:沖縄県那覇市壺屋周辺
●時間:店舗により異なる
●定休:店舗により異なる
●関連サイト:壺屋やちむん通り|おきなわ物語
※編集部しらべ
④壺屋焼窯元 育陶園 やちむん道場で陶芸体験
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シーサーづくり体験は所要60〜90分ほど。子どもたちも粘土遊びのように制作できます(写真提供:育陶園)
世界で一つだけの、あなたのやちむんを作ってみませんか?
育陶園のやちむん道場では、体験が可能です。60〜90分のシーサーづくり体験や、伝統の釉薬を使う60分の絵付け体験など、あなたの気分でお選びいただけます。一番の人気はシーサーづくりだそう。
作った作品は、窯で焼き冷却され、1〜2カ月半後に郵送で届けてくれます。体験は事前に予約することをおすすめします。
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やちむん体験ができる「やちむん道場」周辺には育陶園の直営店も点在。写真は「やちむん道場」から徒歩2分ほどのお店「Kamany」。体験前後に立ち寄ってみては(写真提供:育陶園)
壺屋焼窯元 育陶園 壺屋焼やちむん道場
●住所:沖縄県那覇市壺屋1-60-2
●時間:10:00~17:00
●定休:1月1日・1月2日、年2回社内行事のため休館日あり
●公式サイト:壺屋焼窯元 育陶園 やちむん道場
⑤the Seaでかき氷休憩
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the Seaのかき氷カスタマイズは約45万通り。写真はふわふわ海氷に、パインとマンゴーのフルーツピューレ、海塩エスプーマクリーム、4種のフルーツ、3種のトッピングがお得なセットになった「パラダイスセットかき氷」(写真提供:the Sea)
やちむん作りを体験したあとは、再び平和通りへと戻り歩くこと5分。メインの通りから一本入った路地裏に進むと見えるのが the seaです。
「世界一沖縄を食べる」というコンセプト通り、沖縄の海水を削り作るかき氷の専門店です。
久米島の海洋深層水の氷に、マンゴーやパッションフルーツなど南国のフルーツやピューレをかけて食べるかき氷には、本当にお店のこだわりを感じます。

左上・右上:お店の外観と内観。白を基調にした明るいお店です 左下:シチリア島発祥のイタリア風かき氷「グラニータ」 右下:フルーツ、グラノーラ、スーパーフード、スムージーをひとつの器に盛り付けた「アロハボウル」(写真提供:the Sea)
the sea
●住所:沖縄県那覇市牧志3-1-16
●時間:11:00~21:00
●定休:水曜
●公式サイト:the Sea
⑥沖縄県立博物館・美術館
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白く巨大な建物は、沖縄の城(グスク)をイメージしデザインされました(写真:©沖縄観光コンベンションビューロー)
国際通りでタクシーを拾い10分程走らせ向かう先は、沖縄県立博物館・美術館。国際通りからは途中坂道もありますが、30分程度歩いても行けます。
全国でも珍しい、博物館と美術館が併設されたこの場所は、沖縄の歴史と伝統文化をまるっと知ることができます。
1階のふれあい体験室では、沖縄のリアルな方言が聞ける黒電話、本物さながらの琉球料理の模型など、全部で37個のキットを実際に手に取り、楽しみながら沖縄の文化を体験できます。一度でも訪れると、沖縄観光の楽しみに深みが増しますよ。
沖縄県立博物館・美術館
●住所:沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
●時間:
火・水・木・日曜……9:00〜18:00(最終入館17:30)
金・土曜……9:00~20:00(最終入館19:30)
●定休:月曜(祝日・慰霊の日の場合は翌平日休)、年末年始
●公式サイト:沖縄県立博物館・美術館
※編集部しらべ
【まだある!車なしで行ける那覇スポット】ポーたま 牧志市場店
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ポーたま牧志市場店限定メニューの「海ぶどう」(写真提供:ポーたま)
公設市場の行き帰りに、時間とお腹の余裕があれば立ち寄りたいのがここ。
沖縄のソウルフードである、ポーク玉子おにぎりの専門店です。地元の方にはもちろん、国内や海外からの観光客にも人気。イートインスペースもありますよ。
ご飯に卵焼きとポークランチョンミートを挟んだシンプルなレシピだからこそ、飽きることのないおいしさです。筆者のお勧めは油みそ。ポークランチョンミートのしょっぱさと、油みその深い甘みが一体となり、口にした途端一瞬で幸せになります。
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ポーたま牧志市場店(写真提供:ポーたま)
ポーたま 牧志市場店
●住所:沖縄県那覇市松尾2-8-35
●時間:7:00~19:00
●定休:無休
●公式サイト:ポーたま
【まだある!車なしで行ける那覇スポット】琉球菓子処 琉宮 サンライズ店
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左:サーターアンダギー 右:特製夢色ぜんざい(写真提供:琉球菓子処 琉宮)
琉球菓子処 琉宮は、サーターアンダーギーや沖縄黒糖が人気のお菓子専門店です。平和通りとサンライズなは商店街にある直営店には、カフェスペースもあり、サーターアンダギーや沖縄ぜんざいなどをいただきながらカフェタイムが過ごせます。
ショーケースに並ぶサーターアンダギーはプレーン、黒糖といった定番から、黒ごまきな粉、ココナッツ味と選ぶのが楽しいですよ。お店で食べる時は、温めて提供してくれるので「あちこーこー」を味わえます。
※あちこーこーとは沖縄の方言で「熱々」の意味
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サンライズ店は国際通りから少し離れた場所にあり、落ち着いた雰囲気(写真提供:琉球菓子処 琉宮)
琉球菓子処 琉宮 サンライズ店
●住所:沖縄県那覇市牧志3-4-12 新天地商店街ビル1F
●時間:10:30~18:00
●定休:第3木曜
●公式サイト:琉球菓子処 琉宮
【まだある!車なしで行ける那覇スポット】波上宮(なみのうえぐう)
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波上宮。海にせりだす崖の上に建っています(写真:©沖縄観光コンベンションビューロー)
パワースポットである波上宮も、時間があれば行きたいスポットのひとつ。国際通りからタクシーで5分程という便利なアクセスながら、断崖の上にそびえる本殿を始め、境内でには厳かな空気が流れています。
琉球八社と呼ばれる8つの神社の中では最上位とされる特別なこの場所を訪れて、パワーをもらいに行くのもいいですね。隣の波の上ビーチ(那覇ビーチリゾート)へ足を伸ばして、沖縄らしいひと時を楽しむこともおすすめです。
波上宮
●住所:沖縄県那覇市若狭1-25-11
●時間:9:00~16:30(授与所)
●定休:-
●公式サイト:波上宮
※編集部しらべ
【まだある!車なしで行ける那覇スポット】福州園
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冶山(やざん)と冶亭(やてい)、そこから流れる滝は福州園のシンボル的な景観
余裕があれば行きたいスポットの4つ目は、国際通りの入り口である県庁前から歩いて10分ほどの中国式庭園 福州園です。1995年に中国の福州市と那覇市の友好のシンボルとして建設されました。
川のせせらぎが聞こえる中、中国を感じる建造物を眺めながらの散歩は時が止まったかのようなゆったりとしたひと時を過ごせます。沖縄県民も知る人ぞ知る、の穴場スポットに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
福州園
●住所:沖縄県那覇市久米2-29-19
●時間:9:00~21:00
●定休:水曜(祝日の場合は翌日休)
●公式サイト:福州園
※編集部しらべ
おわりに
車なしで那覇市を満喫するモデルコースはいかがでしたでしょうか。
沖縄観光にはレンタカーは必須、と思われがちですが、那覇市近郊であればレンタカーなしでも十分に楽しめます。その際には、強い紫外線やスコールなど突然の雨に備えて、晴雨兼用の折り畳み傘を持っていると安心です。
Text:瑞樹(みずき)
料理研究家・管理栄養士。1987年沖縄県那覇市生まれ。過去にクックパッド、ライブドアニュースなどで、栄養・ダイエットに関する記事を多数執筆。テレビ東京「よじごじDays」などに出演。現在は沖縄県で活動し、料理・食を軸にしたライター業と料理教室を主宰。2023年より沖縄県認証の琉球料理伝承人として、研鑽を積みながら、伝承・普及活動を行っている。 X(旧Twitter):@ryukyugohan
Edit:Erika Nagumo
Photo(特記ないもの):PIXTA