枕状溶岩
鹿児島県、屋久島の東部に位置する「枕状溶岩(まくらじょうようがん)」。田代海岸に広がる岩礁です。 今から6,000年前、恐竜が繫栄していた白亜紀から存在するといわれる屋久島の地層。熊毛層群と称される太古の地質が枕状溶岩でも確認できます。枕状溶岩は、白亜紀に屋久島から遥か遠くで噴き出したマグマが海水で急冷されてできた溶岩。大陸プレートの移動と共に転がって屋久島の海岸にたどり着いたものと考えられています。 見どころは、「枕状」の名の通り、枕の断面ををいくつも並べたような岩の姿。角が取れて丸みを帯びた形が、いかに長い年月をかけて海洋を渡ってきたのかを物語っています。岩肌の赤茶の色もめったに見られない岩の姿で、噴火当時のマグマの姿が目に浮かぶようです。 枕状溶岩がある田代海岸は、ウミガメの産卵場所としても有名。シーズンが始まる5月下旬から6月にかけて、多くの観光客が訪れます。
基本情報
〒891-4312 鹿児島県熊毛郡屋久島町船行
アクセス
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From宮之浦港
車(約20分)