大濠公園 福岡県福岡市に位置する「大濠(おおほり)公園」。かつては海の入り江で福岡城の外堀として使われていましたが、廃城後、1927年に公園が誕生しました。敷地面積は約39万㎡を誇り、そのうち22万㎡は池となっています。 福岡市のほぼ中心に位置する大濠公園は、まさに「都会のオアシス」として県民に愛されてきました。園内では、ヒマワリをはじめとした草花や、ユリカモメなどの野鳥を見ることができます。ジョギングコースや子供向けの遊具が充実しているだけでなく、美術館や日本庭園があることも特徴です。 見どころは、池内の「柳島」に建つ公園のシンボル「浮見堂(うきみどう)」。美しい朱色が目を引きます。 柳島・松島・菖蒲島(しょうぶしま)の三島からなる中の島のライトアップも魅力の一つ。島の木々に74基のLEDライトにより水面に反射した「水鏡」の光景は幻想的です。
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博多町家ふるさと館 福岡県西部、福岡市に位置する「博多町屋ふるさと館」。地元の伝統工芸品である「博多織」や明治・大正期の博多の生活や文化を紹介する施設です。 博多織の織元・三浦家の住居兼工房を移設したものを含めて、3棟から構成されています。「みやげ処」では明月堂の「博多通りもん」や東雲堂の「二○加煎餅(にわかせんぺい)」など、博多の地元の銘菓を販売。ほかにも博多人形や博多織などの伝統工芸品の展示・販売も行います。「町屋棟」は、明治中期に博多織織元の住居兼工場の町家を移築復元したもの。「旧三浦家住宅」として福岡市の指定文化財になっています。「展示棟」の1階は、博多の歴史や文化に関する展示を、2階では民具の展示や博多の伝統工芸品の製作実演を見学できます。 毎日14時にスタートする観光案内は、 ボランティアガイドによるイベント。博多で「お櫛田さん」とよばれて親しまれる櫛田神社や巨大な木造座像がみどころの東長寺など、周辺の寺社を約1時間かけて案内してくれます。
天神中央公園 福岡県の繁華街・天神に位置する「天神中央公園」。旧福岡県庁の跡地に誕生した公園です。芝生広場や噴水広場がありまさに都会のオアシスと呼べる憩いの場。ゆったりとした時間を過ごせます。 天神中央公園は桜の名所としても知られています。川に沿って広がるさくら広場では、春になると約50本のソメイヨシノやサトザクラが咲き誇ります。毎年3月下旬から4月上旬に開催される「さくらまつり」では、夜のライトアップも実施しています。 周辺には、フレンチルネサンス様式で建てられたレトロな姿が特徴の「旧福岡公会堂貴賓館」や、天神という地名の由来とされる「水鏡天満宮」などの名所が点在しています。
筥崎宮 福岡市東部の東区に位置する「筥崎宮(はこざきぐう)」。「筥崎八幡宮」とも呼ばれ、大分県の宇佐八幡宮、京都府の石清水八幡宮と並ぶ、「日本三大八幡宮」のひとつです。 921年に醍醐天皇が日本に攻め入る敵の降伏を祈願した「敵国降伏」を納めたことが始まりとされています。応神天皇を祀り、必勝祈願や厄払いにご利益があるといわれています。 境内は見どころ満載。中でも、国の重要文化財に指定されている本殿・拝殿は必見です。朱色に輝く荘厳な姿に圧倒されること間違いなし。ほか、同じく国指定重要文化財であり、「敵国降伏」の扁額が掲げられている楼門も必見です。 7月下旬の「夏越祭」では、カヤで大きな輪が作られ、それをくぐると半年間の罪とけがれが祓われると言われています。9月中旬の「放生会(ほうじょうや)」は、九州随一の秋祭り。御神輿が列を作り街を練り歩きます。また、100軒以上の露店が立ち並ぶことも特徴です。
中洲 福岡県の西部、福岡市にある「中洲」。那珂川(なかがわ)と博多川に囲まれたエリアで、おいしいグルメが食べられる屋台が立ち並ぶことで有名です。 中洲は、九州一の歓楽街。その歴史は古く、1600年に福岡城を築城するため、町づくりを行ったことがきっかけといわれています。広さ東西約250m、南北1.5㎞の中にあるお店は2,000軒以上。福岡名物の豚骨ラーメンや餃子など、食欲をそそるグルメが揃っています。お酒の後のシメにぴったりなメニューも多く、ふらりと立ち寄れる気軽さも魅力。混雑するので、お目当てのお店がある場合は早めに行くのがおすすめです。 毎年10月に開催される「中洲まつり」では、お神輿や飲食ワゴンの出店など、楽しい催し物が企画され多くの人でにぎわいます。
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福岡市博物館 福岡県西部、福岡市に位置する「福岡市博物館」。福岡の歴史と民俗を研究・展示する博物館です。 1990年、博多湾に面する「シーサイドももち」地区に開業しました。福岡はユーラシア大陸と朝鮮半島に近接しているため、アジアとの交流が盛んでした。こうした福岡の歴史や人々のくらしを、さまざまな展示を通して発信しています。常設展では、福岡にゆかりの深い文化財を展示。重要なコレクションのひとつが国宝の「金印」です。旧福岡藩主・黒田家が所有していたもので、1978年に福岡市に寄贈されました。漢の皇帝が委奴国王に与えたといわれ、江戸時代に志賀島(しかのしま)で農作業中に偶然発見されました。また、福岡の民謡「黒田節」でおなじみの名槍「日本号」も。室町将軍・足利義昭から織田信長へ、信長から豊臣秀吉へ、秀吉から福島正則へ譲られたといわれています。ほかにも、織田信長が愛用していた日本刀「圧切長谷部」が収蔵されており、刀剣マニアによく知られた博物館です。
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福岡市赤煉瓦文化館 福岡県福岡市、繁華街の天神に位置する「福岡市赤煉瓦文化館」。1909年に明治時代の建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、日本生命保険株式会社九州支店として建てられました。 東京駅丸の内駅舎と同じく、「辰野式」と呼ばれる建築様式を反映した同建築。辰野がこだわった赤レンガと白い花崗岩を用いた外壁に、ドームと小塔を携えた姿が特徴です。日本生命のオフィスとして、福岡市歴史資料館として使用されたのち、1994年に「福岡市赤煉瓦文化館」としてオープンしました。2019年8月には、改修工事を経てリニューアルオープンしています。 現在は、レトロな建物を楽しめるだけでなく、福岡市にまつわる書籍などの展示も実施。館内は無料で見学可能なほか、有料で利用できる会議室も用意しています。
福岡タワー 福岡市北部の海沿いに位置する「福岡タワー」。全長234mを誇る日本一高い海浜タワーです。8,000枚ものハーフミラーで覆われた近代的な造りで、光り輝く鏡の帆という意味の「ミラーセイル」の愛称でも親しまれています。福岡の街並みや博多湾を一望できるスポットです。 高さ123mにある展望室は360℃を見渡せる大パノラマ。東には福岡一の繁華街・天神、西には数多くのヨットが停泊しているヨットハーバーを望めます。さらに、南は標高500mから1,000mの山々が連なる「背振(せふり)山地」、北は博多湾とその先に広がる水平線を一望できます。 夜景の名所としても有名な福岡タワー。「夜景100選」のひとつに選ばれ、展望台からはキラキラと輝く福岡の夜の街並みを望めます。四季折々のタワーのライトアップや、展望室の「恋人の聖地」も見どころです。
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旧福岡県公会堂貴賓館 福岡県福岡市、天神中央公園に位置する「旧福岡県公会堂貴賓館」。明治時代に建築された数少ない木造公共建築のひとつとして、国の重要文化財にも指定されています。 旧福岡県公会堂貴賓館はもともと、1910年に物産の改良発達を目的に催された「第13回 九州沖縄八県連合共進会」の来賓接待場として建てられました。貴重なフレンチルネサンス様式の建築物であったことから、周囲が天神中央公園へと都市開発により姿を変える中、唯一当時の建築のまま現在まで残されています。現在は、公園施設として、一般に公開されています。 建物は、急勾配の屋根や円形の塔をそなえた姿が特徴。内部は板張りの床や幾何学模様が施された天井などにより、レトロな雰囲気を感じられます。 入館者のみ利用できる、館内の「貴賓館カフェ」も人気。コーヒーや「貴賓館パンケーキ」などのオリジナルメニューを用意しています。
柳橋連合市場 福岡県の西部、福岡市に位置する「柳橋連合市場」。福岡のあらゆる食材が揃う市場で、博多の台所ともいわれています。 昭和初期に開かれた柳橋連合市場ですが、戦時中に一時衰退。その後再び活気を取り戻し、現在では全長約100mのアーケードの中に約70店舗が軒を連ねています。売られている肉や魚、野菜の品質には定評があり、一般の人だけでなく飲食店オーナーも買い出しに訪れるほど。その他、明太子やとらふぐなどの博多名物も揃います。売り手との会話を楽しみながら買い物ができるのも醍醐味。海鮮丼やカフェなどの飲食店もあるので、ランチにもぴったりです。 毎月第3木曜に市場全体で開催される大売出しは多くの人でにぎわい、市場の活気溢れる雰囲気を体験することができます。
国営海の中道海浜公園 福岡県の西部、福岡市に位置する「国営海の中道海浜公園」。九州屈指の国営公園です。博多湾と玄界灘の美しい景観を活かして作られた国営海の同公園は、3㎢の広大な敷地を有しています。 「環境」「レクリエーション」「歴史」に関する国営公園ならではの施設や広場があり、どのエリアでも自然を存分に満喫できます。動物と触れ合える「動物の森」ではカピバラやカンガルーと出会えるほか、植樹や作物の収穫体験ができるエリアもあり、自然や動物の生態を学べます。また「花の丘」で、コスモスやネモフィラなど四季折々の花々を見ながら散策するのもおすすめです。 巨大トランポリンや「サンシャインプール」など、子供がのびのびと運動できるレクリエーション施設も充実。子どもからお年寄りまで、さまざまな楽しみ方ができる公園です。普段は森林が美しい公園も、夜のイベント開催時には違った表情を演出。夏は打ち上げ花火、冬はクリスマスイベント、幻想的なキャンドルナイトも催行されますよ。
能古島 福岡県の博多湾に浮かぶ「能古島(のこのしま)」。周囲12kmの広大な島で、豊かな自然に囲まれているほか、歴史的建造物や博物館が点在する、多くの魅力が詰まった島です。作家の檀一雄氏が、晩年この地に住んでいたことでも知られています。 見どころは、「のこのしまアイランドパーク」。春は菜の花や桜、夏はアジサイやヒマワリ、秋はコスモスや紅葉、冬にはニホンスイセンやサザンカといった、四季折々の花たちを見ることができます。パーク内の「思ひ出通り」には、レトロな建物がずらり。タイムスリップしたような感覚を味わえます。 能古島のグルメも魅力のひとつです。細麺で強いコシが特徴の「能古うどん」や、4月から6月にかけて旬を迎える甘夏は絶品です。
櫛田神社 福岡県の西部、福岡市にある「櫛田(くしだ)神社」。福岡市の総鎮守であり、最古の歴史をもつ神社として知られています。 757年に創建された櫛田神社。戦による火災によって廃れた時期もありましたが、豊臣秀吉によって現在の社殿が造られたといわれています。ご利益は不老長寿、商売繁盛など。地元の人からは「お櫛田さん」の愛称で呼ばれ、信仰を集めています。境内には、英語、韓国語、中国語、台湾語で書かれたおみくじがあり、海外からの観光客にも大人気。 また、櫛田神社ではユネスコ無形文化遺産にも認定されているお祭りのひとつ「博多祇園山笠」が開催されます。クライマックスの「追い山」で、舁き山(かきやま)と呼ばれる山笠が街中を駆け抜ける圧巻の光景は必見。
楽水園 福岡県西部、福岡市に位置する「楽水園」。博多駅から歩いて10分の場所にある日本庭園です。 1906年に、福岡の発展に貢献した豪商・下澤善右衛門親正(しもざわぜんえもん ちかまさ)氏が建てた別荘で、戦後は旅館「楽水荘」として使用された後に、福岡市が日本庭園として整備して開業しました。池の周りを散策して楽しむ池泉回遊式を採用しており、池や滝、橋を配置して和を表現しています。みどころは、親正氏が建てた茶室を復元した「楽水庵」。イベント時以外は、茶庭を鑑賞しながら一服300円で抹茶がいただけます。春の枝垂桜、秋の紅葉などの美しい景色、涼しげな水琴窟の音色に心が癒されます。園内は、他の来園者の配慮の上で自由に撮影が可能です。 毎年10月末には「博多旧市街ライトアップウォーク」では、周辺の観光施設とともに同園でもライトアップを実施。博多のハロウィンの夜を和の灯りで彩ります。
志賀島 福岡県の西部、福岡市に位置する「志賀島(しかのしま)」。かつて光武帝より授けられた「漢委奴国王」と彫られた「金印」が発掘された場所として有名な島です。 周囲は12㎞、福岡市北西部と海ノ中道を介して陸続きになっており、福岡市中心部の天神エリアから車で約40分でアクセス可能。 志賀島は古来から海上交易の要所であり、漢の皇帝が授けたといわれる金印が発見された場所として有名。発掘を記念して開園した「金印公園」には金印のレプリカが展示されています。また、歴史の史跡として知られるだけではなく、海水浴や釣りなど海のレジャーも楽しめます。 島内には、「海の守護神」として知られる「志賀海神社」があります。古来から「漁から無事に帰ってこれますように」と祈祷する神聖な地であり、猟師や釣り客にとってのパワースポットのような存在です。